“当確”のはずだった東大に、何が起きているのか
ここ最近、教育界を最もにぎわせたニュースといえば、国際卓越研究大学・第2期公募の選考結果ではないでしょうか。
前回の第1期では選考から漏れてしまった東京大学。今回はさすがに “当確” だろうと見ていた人も多かったことでしょう。正直に言うと、私自身もそう思っていました。
ところが。
正式に認定されたのは、東京科学大学( Science Tokyo )。
そして、計画をもう一段磨き上げることを条件に認定候補に選ばれたのが、京都大学。
東京大学は「審査継続」という判断を受けることになりました。
不採択ではない。
しかし、通過したわけでもない。
最長1年、審査を続ける。
この立ち位置の曖昧さこそが、東大の現在地を映しています。
そして、この中途半端にも見える判断は、思っている以上に大きな意味を持っていると、私は感じています。
なぜ“政治判断”と言われるのか
東京大学が今回「審査継続」となった理由として、学内で相次いだ不祥事の影響は無視できません。有識者会議の評価文を読むと、研究構想の評価とは別に、その計画を実行する組織として信頼できるかという点で、ガバナンスが厳しく問われたことがわかります。
しかしながら、東京大学は自他ともに認める日本トップの大学。
国からの運営費交付金の規模も、他の国立大学と比べて頭ひとつ、ふたつ抜けています。
次のグラフは、令和元年度の国立大学法人運営費交付金の配分状況です。ちょっと見づらいですが、一番左が東京大学。ひとつ隣の京都大学と比べても金額が一段違っていることがわかります。